NPO法人「万年野党」(会長:田原総一朗)結党初年度、何ができて、これから何を行っていくのか

結党大会写真
結党から半年、「政策監視NPO」としての万年野党を振り返る

2014年1月6日に、特定非営利活動法人「万年野党」は、NPO法人格を取得し、「政策NPO」や「政策監視NPO」というコンセプトの元、政府の政策や、国会の活動を監視することを目的に活動を始めた。
こうした役割は、本来、野党が果たすべきものであり、さらにその外側から客観的な役割で言えば、マスコミが果たすべきとも言えるが、いずれも十分に機能しているとはいえない。
「万年野党」は、「NPO法人」という事からも分かる様に、政党でも政治団体でもないが、こうした政策を取り巻く状況を打開するために、本来野党などの果たすべき監視機能を補完する、いわば「国会外の万年野党」ともいうべき存在をめざしている。
設立から半年、初年度を振り返り、今後も含めて活動について紹介していきたい。
5月26日、万年野党の役員勢揃いで、『万年野党“結党”大会』を開催し、自民党からも塩崎恭久・元官房長官や平将明・衆議院議員、野党からは、江田憲司・結いの党代表、浅尾慶一郎・みんなの党代表といった政党代表はじめ、共産党の小池晃・参議院議員まで、政界再編かと思わせる様な15名もの国会議員も集まり、『NEW23』などメディアでも大きく取り上げられ、事実上の本格始動となった。

国会議員の活動データの集積と、「三ツ星国会議員」の表彰

国会議員の中には、選挙で当選してから任期の間に、1度も質問しない議員がそれなりの数いる。また、多くの方が国会議員の国会での活動についてほとんど知られず、TVに多く出演している議員が「一流」と錯覚している人も多い様に感じる。しかし、国会での議員の活動についてのデータは、これまでほとんど公表されてすらいなかった。こうした中で、国会の本会議や委員会での質問の数や、立法府として国会議員が法案を提案した数、「もう一つの質問」とも言うべき文書による質問である質問主意書の提出数といった国会議員の活動のデータを集積し、各議員を三ツ星で評価した。
「万年野党」では、2013年の通常国会から国会ごとにこの『三ツ星データブック』を作成する事にし、『183国会版 国会議員三ツ星データブック』を発行、2013年臨時国会を対象にした『185国会版 国会議員三ツ星データブック』からは、ISBNコードを取って、Amazonや国会議員会館の売店などでの販売も始めた。現在、6月で終えた2014年の通常国会を対象とした『186国会版 国会議員三ツ星データブック』を作成中であり、この最新刊を9月の臨時国会開会に合わせて発行できるよう準備している所だ。
5月に行った『万年野党“結党”大会』では、こうした「三ツ星国会議員」の表彰を行ったが、この三ツ星データブック最新刊発行と合わせて、“結党”大会と同規模の政策シンポジウムと、この評価の中で「三ツ星国会議員」と評価された議員などを表彰する予定だ。
最近では、会期末に近づくと、国会議員事務所からいくつもの問い合わせをもらう様になってきた。
もちろんこうした活動量だけで評価できるものではないが、国会議員も有権者も国会での活動を示す一つの指標として、機能していけばと思っている。

三ツ星盾

国会議員の質問の質についても評価

また、NPO法人 万年野党では、こうした国会議員の活動の量だけでなく、質問の「質」についても評価する『国会議員質問力評価』も実施している。
2014年通常国会では、会期冒頭および本予算審議冒頭の衆参予算委員会各2日間の計8日間。70議員を対象に、1)同僚国会議員による評価、2)関係省庁の職員・元職員による評価、3)政策専門家による評価、4)一般有権者(当会会員)による評価の4カテゴリーから多角的な目で評価した。この通常国会の『国会議員質問力評価』の結果を書いたコラムは、Yahoo!トップのニュースにもなるなど、大きな反響があった。
国会議員の活動データの集積と異なり、『国会議員質問力評価』については、毎回試行錯誤を行いながら実施しており、9月末から行われる予定である秋の臨時国会を対象にした『187国会版 国会議員質問力評価』では、全国会議員を対象に、国会会期期間中評価を継続して行っていこうと計画している。
国会議員には、自身のベスト質問についても紹介してもらおうと思っており、詳細については、国会開会前に、万年野党ホームページなどで明らかにしていく予定だが、国会議員の皆さんはもちろん、評価者として加わってもらう皆さん、有権者の皆さんにも協力してもらって、質の高い評価を創り上げていければと思っている。

万年野党の活動の本質である「政策監視」と「政策提案」

こうした国会議員の評価もそうだが、政府の政策監視や政策提言が、万年野党の本質とも言える。
法人取得とは前後するが、昨年12月21日には、堺屋太一(作家)、竹中平蔵(慶應義塾大学教授)、野村修也(中央大学法科大学院教授・弁護士)、八田達夫(大阪大学招聘教授)、宮内義彦(オリックス会長・グループCEO)といったメンバーで、『シンポジウム「アベノミクスの検証と今後の展望」』を六本木ヒルズで開催した。
法人格取得後も安倍政権の主要政策であるアベノミクスに対して、2月13日には大阪で、堺屋太一、八田達夫、木村皓一(三起商行株式会社代表取締役社長)、岸博幸(慶應義塾大学教授)、磯山友幸(経済ジャーナリスト)をゲストに『国家戦略特区シンポジウム@関西』を開催した。
4月19日にも竹中平蔵、広瀬栄(養父市長)、岡本重明(農業生産法人新鮮組代表取締役)、新浪剛史(株式会社ローソン取締役会長)、磯山友幸をゲストに、『シンポジウム「養父市の挑戦 ~国家戦略特区で日本農業はどう変わるか?」』を開いた。続いて5月31日には、田原総一朗(ジャーナリスト)、宮内義彦、チャールズ・レイク(アフラック 日本における代表者・会長)、竹中平蔵、八田達夫、秋池玲子(ボストンコンサルティンググループパートナー&マネージングディレクター)、秋山咲恵(サキコーポレーション代表取締役社長)といった面々に加え、黒岩祐治(神奈川県知事)、松井一郎(大阪府知事)、髙島宗一郎(福岡市長)、前田信弘(東京都副知事)、篠田昭(新潟市長)、広瀬栄といった全国の首長が一堂に会して議論する、『国家戦略特区シンポジウム「徹底検証!ニッポンの景色はどう変わるのか~知事・市長、国の特区政策の関係者が集結~」』を開催した。
また、政策提言については、昨年秋の臨時国会の際には、『国家公務員制度改革に関する緊急提言』、『会社法改正に関する緊急提言』、『若者政治参加特区(被選挙権年齢引き下げ)に関する提言』、『薬事法改正に関する緊急提言』、『タクシー規制に関する提言』、『東電処理に関する緊急提言』と立て続けに政策提言を行い、その説明会には多くのマスコミはもちろん、毎回30~50人以上の超党派の国会議員が参加した。
今年の2月には、都知事選挙に合わせて、「東京都の天下り利権に関する調査」や「東京都知事選立候補者の公開質問」も実施した。来年4月には統一地方選挙も控え、地方自治政策についても何らかの取り組みが行えればと思っている。
なかなか政策提言ができていないが、NPO法人 万年野党では、有識者などを交えてのテーマごとの政策勉強会も非公開で実施している。政府の政策監視と同時に、「政策NPO」としての政策提言についても、今後はさらに積極的に進めていこうと準備しているところである。

有権者と政策を結びつける取り組み

また、万年野党では、有権者と政策を結びつけようという取り組みも積極的に行ってきた。
その一つが、2月24日・3月20日・4月9日と3回、竹中平蔵、岸博幸(慶応義塾大学教授)、高橋洋一(嘉悦大学教授)、野村修也、原英史(株式会社政策工房代表取締役)、磯山友幸をゲストに行った少人数によるエグゼクティブランチである。
このエグゼクティブランチをさらに発展させ、対象を広げて夜間に変更したのが『政策カフェ』であり、これまでに4月21日・5月26日・6月18日・7月23日と、岸博幸、藤原和博(元和田中校長)、ロバート・フェルドマン(モルガンスタンレーMUFG証券)、城繁幸(株式会社Joe’s Labo代表取締役)、辰巳琢郎(俳優)、大森不二雄(首都大学東京教授)、髙橋洋一、長谷川幸洋(東京新聞・中日新聞論説副主幹)、岡本重明、磯山友幸、原英史といった方々などをゲストに行い、国会議員も政策通と言われる塩崎恭久(衆議院議員・自由民主党政調会長代行・元官房長官)、松田公太(参議院議員:みんなの党・タリーズコーヒージャパン創業者)はじめ、政策通国会議員などにも参加してもらい実施してきた。
今月は、8月29日に、ゲストスピーカーに、ロバート・フェルドマンと、小黒一正(法政大学准教授)、さらにゲストとして、磯山友幸、原英史ほかを招いて、『政策カフェ(葉月)』を開催する。
毎回、ゲスト以外にも研究者、ジャーナリスト、官僚など多くの政策に関わる専門家も参加してもらっている。政策通の政治家、政策に関心を有する経営者・ビジネスマン等が、党派や立場を超えて、ドリンクを片手に、料理をつつきながら、政策談義・意見交換をできるような場を今後も提供して行きたいと思う。

NPO法人 万年野党では、年内に会員1,000人をめざす

こうした中、次のフェーズへと進めていく為にも、当面は、会員1,000人をめざす。
年会費5,000円で、先述の『三ツ星データブック』の最新刊を配布をしている他、毎週、国会状況についてや万年野党についてのメルマガの発行、シンポジウム等イベントへの割引参加などを提供している。
何より、この国の政策の監視と提言を行っていく、「万年野党」の活動を活性化させていく為にも、応援していこうという方々には、是非ご入会いただくと共に、お知り合いにもご紹介頂ければと思う。
また、万年野党では、Facebook( /yatoojp )、Twitter( @yatoojp )などSNSによる情報発信も行っている。いいね!やRT等についても合わせてお願いしたい。
万年野党の役員もこの間にだいぶ増えた。
会長の田原総一朗、理事長の宮内義彦を筆頭に、アドバイザリーボードには、岡田彰(拓殖大学院教授)、小黒一正、帯野久美子(株式会社インターアクト・ジャパン代表取締役)、草刈隆郎(日本郵船株式会社相談役)、古賀茂明(古賀茂明政策ラボ代表)、堺屋太一、櫻井敬子(学習院大学教授)、下村健一(慶応義塾大学特別招聘教授)、城繁幸、鈴木亘(学習院大学経済学部教授)、高橋茂(株式会社VoiceJapan代表取締役)、髙橋洋一、竹中平蔵、辰巳琢郎(俳優)、冨山和彦(経営共創基盤代表取締役CEO)、新浪剛史、野村修也、橋本博之(慶應義塾大学法科大学院教授)、八田達夫、福井秀夫(政策大学院大学教授)、堀義人(グロービス経営大学院学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー)、八代尚宏(国際基督教大学客員教授)、屋山太郎(政治評論家)、湯元健治(日本総研副理事長)、ロバート・フェルドマンと錚々たるメンバーが並ぶ。
理事は、岸博幸、磯山友幸、原英史の3名、事務局長は私、高橋亮平、監事には浜村浩幸(グラントソントン太陽ASG税理士法人代表社員)という面々で、今後さらにフェーズを上げて展開を活発化させていきたいと思う。

特定非営利活動法人「万年野党」
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事務局長 高橋亮平
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Twitter:  @ryohey7654