コミックバンチ「タネダミキオでございます。」特別コラムに掲載!

昨日、ブログで書きましたが、コミックバンチの「タネダミキオでございます」特別コラム、「オモシロキ コトモナキ世ヲ オモシロク 第5回」として、掲載されたものを紹介しておきます。

「若い世代だからこそ提案できる これから30年間の街づくり政策」
26歳で千葉県市川市議会議員選挙に初挑戦にしてトップ当選を果たし、さらに45歳以下の若手議員300人以上が所属する「全国若手市議会議員の会」において過去最年少(現在30歳)で会長職を務める高橋亮平議員に、ミキオへのアドバイスを聞いてみました。

▼政策は「アウトカム」で評価せよ!
佐藤:高橋さんの提案の一部から国内で初めて実現した、個人が納めた住民税のうち1%分を納税者が選んだNPO団体などの支援に充てるという「1%支援制度」はすごい反響でしたね。
高橋:はい。市民にもっと政治に参加していただくためには、いただいた声を政策に反映する仕組みが必要です。そして必要な情報を積極的に公開することで、市民が行政に対してチェックや評価ができる仕組みを作ることが大切だと考えました。
佐藤:なるほど。このように市民の意見を直接反映させる仕組みができれば、なんでもかんでも議員に頼む必要がなくなりますよね。たいていのことは自分たちでもできるようになる。このほかにも高橋さんはいろいろな政策を議会で提案されていますが、いったいどのようにしてこのような画期的な政策を思いつくのですか?
高橋:行政ではそもそも何のための政策なのか、目的があやふやなままで進めているものが多いのです。僕は政策を作るうえで、「アウトカム=政策の成果」、「アウトプット=公共サービスの量」、「インプット=投入予算や人員」という三段階で考えることに気をつけています。
佐藤:具体的にはどのようなものですか?
高橋:渋滞がひどい地域で道路の幅を広げるという政策を例に挙げましょう。そもそも目的とすべき政策の成果は当然「渋滞をなくす」ということで、これがアウトカムです。次にこれを実現するために「500メートルの距離の道路の幅を広げる」という目標を考え、サービスの量を決定します。これがアウトプットです。そしてそれを実現するためにはいくら予算が必要なのか、人員が何名必要なのかという計算をします。これがインプットにあたります。
佐藤: 以前は「3月頃になるとよく道路工事が増える」という話を聞きましたね。
高橋:以前はインプットやアウトプットでしか政策が評価されなかったからです。つまり「きちんと決められた通りに予算を消化したか」「きちんと500メートルの距離の道路の幅を広げたか」ということが大事だったわけです。もしすでに渋滞が解消されていたとしても、一度決めた予算は必ず最後まで使わなければならないし、道路の幅も広げなければならない。インプットやアウトプットで評価するとこうなるわけです。当然のことですが、一番大切なことは「渋滞がなくなること」のはずです。そのために最初は道路の幅を広げようと考えたけれども、その後もっといい方法が見つかるかもしれません。そのときに「一度決めたから」といって方向転換できないのでは困ります。政策はアウトカムで評価すべきですね。

▼若くして選挙に出るという意味。
佐藤:高橋さんは26歳で立候補し、当選されました。25歳で選挙を戦うミキオにアドバイスをお願いします。
高橋:どの世代にも当事者意識を持って取り組める代表が必要だと思います。例えば年配議員は自分自身の苦労体験や、要介護者を抱える同世代の有権者からの声を聞いた上で、高齢者を代弁する政策を提案しますし、女性議員は自分自身の子育て体験などを通じて育児問題に取り組みます。そして若い世代の議員ならば、最近問題になっているニートやフリーター問題などについて、当事者意識を持って取り組むことができます。
佐藤:子どもを産んでも安心して育てられないという不安で結婚や出産をためらう若い世代の意見なども同じ世代の代表者ならわかってくれそうですよね。
高橋:若い世代は今後の人生設計を30年位の単位で考えます。街のことも同じです。しかしながら今の政治はいじめの問題が出たらいじめの問題、ごみの問題が出たらごみの問題など話題にばかり振り回されるケースが多いのです。場当たり的に対処するのではなく、もっと長い期間でこの街や将来の政治のビジョンを考え、そのためにこの1年で何をすべきかということを考えるべきだと思います。国、地方ともに、そういう長い期間で物事を考えることが得意なのはこれからの人生がまだまだ長い、私たち若い世代だと思います。

▼高橋 亮平(たかはし りょうへい)http://www.ryohey.net/
1976年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒。2003年 市川市議会議員選挙において歴代2位の6003票を賜り、最年少でトップ当選を果たす。全国若手超党派の若手地方議員300人で構成する「全国若手市議会議員の会」会長。NPO法人Rights(ライツ) 理事、民主党千葉県青年委員長、団塊ジュニア党代表など。学生時代から当事者の運動として、同世代の政治参加、社会参加などを積極的に仕掛ける。 著書「16歳選挙権の実現を!~選挙権年齢の引き下げを考える~」(Rights編 現代人文社刊)