公契約条例

今日も、慌しく一日を過ごしました。
その中で、千葉県の建設産業をめぐり、県議会議員・各市町村議員・千葉土建との『意見交換会』に出席しました。
民主党はもちろん、自民党から社民党、共産党と各党の議員が参加し、建設問題について意見交換を行いました。
この日の議題となったのは、「公契約条例の提言」「安心・安全のまちづくりと防災協定」「アスベスト対策」についてでした。
建設問題というと、利権が絡み、保守系の議員と業者の間で癒着があるんじゃないかというような、ある種の偏見があったりしますが、むしろこうした分野こそ、斬新な政策がほとんどなく、政策で改善していく余地が多分にあると感じました。
安心と安全の問題については、千葉土建は、独自に自治体や地域と「防災協定」を結んでいる活動が紹介されました。
市川市においても、「災害時等における支援に関する協定」で応急措置に必要な人員、機材の活用の提携を結んでいます。
こうした災害時の対策も含めて、民間との連携は、今後さらに可能性が広がっていきます。
行政だけでなく、民間も含めた「公」「準公共」といった部分の意識がより重要になってくるのではないかと思います。
とくに今日の主題となったのは、「公契約条例」についてです。
簡単に説明すれば、これまでは、賃金や福利厚生、材料費なども全て一緒にした合計金額で決めるという方法を取っています。
この総価方式だと発注者→元請→一次→二次と進むごとにどんどん利益を取ってしまうため、結果的に労働者に渡る賃金が少なくなってしまいます。
「公契約条例」は、労働者の適正な賃金を受け取る権利を保障するものであり、このことで労働者の生活の安定が図られるのはもちろん、事業主自体も適正なルールに基づいた受注競争が行え、経営の安定が図れるといいます。
こうした公契約法(条例)の考え方は、むしろ世界的な潮流であり、ILO(国際労働機関)では条約が採択され、200年時点で59カ国が批准しているそうです。
NPM(New Public Management)の視点から、行政経営が言われ、コストカットに注目が詰まりました。
いわゆる税金の無駄遣いをなくすという視点ではありますが、一方で、一般競争入札で、落札率が50%、さらに40%台での落札が出てくる背景には、労働者の賃金や、材料費などで経費を削減するしかなく、安くで済んだけど、結果的に、手抜き工事になってしまったり、欠陥建築になってしまったりする可能性があります。
そういう意味でも、行政側も今後必ずしも安ければいいという考え方ではなく、無駄遣いはなく、それでいて最低限の品質の確保が必要だという考え方の転換が必要なのではないかと思います。
市川市でも、駐輪場の指定管理者の問題があったことを議会の報告としてブログでも書きましたが、今後、この公契約条例化に向けて準備をしています。
また、税金の談合や税金の無駄遣いが少なくなる契約のあり方を求め、私の提案からコストありきでなくサービス水準も図る総合評価競争入札が導入され、この2月議会でも5つの議案が出されています。
また、こうした総合評価や随意契約の際のプロポーザル方式などの項目の中に、公契約の用件である労働者の賃金保障や、地域への貢献など様々なものを総合的に評価し反映する形も、現行条例化でも出来るのではないかなど、いくつかの提案をしてきました。
今日の会をより、具体的な政策論議などまで踏み込めるようにしていければ、さらに意味のある会になっていくのではないかと思いました。
政策論議のない議会への批判を受ける一方で、地方議会の活性化はもちろんですが、こうした、議会外での政策論議も活発にさせて行きたいものだと感じました。