宝くじ交付金問題で登壇!

昨日で、12月議会も終了。
最終日は、私も一般質問で登壇しました。
とくに、ジャンボ宝くじ交付金については、詳しくまた後日議会報告をしますが、簡単に紹介しておこうと思います。

すでに、このブログでも何度も書いてきましたが、市町村振興を目的に行われているサマージャンボ宝くじの売り上げから、市町村に入るはずの交付金が、不透明な形で消えているという問題です。

昭和48年のオイルショックを契機に地方自治体の財源不足は深刻で、市町村も宝くじの収益金を自治振興に活用したいとの強い希望で「市町村振興宝くじ(通称:サマージャンボ)として都道府県が発売主体となって毎年夏に発売されるようになりました。
財団法人千葉県市町村振興協会は、昭和54年以来、市町村振興を目的に行われているサマージャンボ宝くじの収益金等をもって千葉県が協会に交付する交付金等を原資にして基金を設置し、市町村等に対する災害時等の融資のため、その基金の運用を行ってきました。
ところが、平成16年に東京都と愛知県の税務署から、市町村振興協会が行う貸付業務は、金銭貸付業に含まれるため法人税を支払うよう指摘され、そのことを受け、市町村振興協会は、非課税扱いにするために、共済貸付にすることを考えました。
共済にするためには、会員の会費によってまかなうことが望ましいと、平成17年に入ってから、昭和54年度から平成16年度までの分をまとめて、交付金として、形式上市町村に配分したことにして、それと同額を会費として集めたことにすることで、体裁を整えました。
このことで、金銭貸付業として法人税を支払う必要性はなくなりましたが、いくつも問題が生じたように思います。

まず問題の1つ目として、交付金として配分しながら、予算にも決算にも計上していないことです。
昭和54年度から平成16年度分のサマージャンボ宝くじによる市町村への交付金は、千葉県全体の総額では約278億円、市川市は、その内約14億円が交付金となっているはずなのですが、市の予算決算にはまったく記載がありません。
この背景には、交付金と同額を会費として各市町村から市町村振興協会に戻すこととなっており、財団法人千葉県市町村振興協会の法人税課税問題に係る寄付行為の改正についてという書類には、「当協会と市町村間の資金の授受はなく、確認書の取り交わしのみである。予算措置及び議会等に図る必要はありません」ともあり、予算や決算に載せないやり方も協会の指示であった可能性があります。
また、会費の額の妥当性がの問題もあります。
市川市では2年間で15億円の会費を支払ったことになります。
会費としてこの額が妥当なのか、少なくとも議会への報告が必要であり、当然予算決算にも計上すべきです。

2点目は、交付金として配分されるはずのものから借りて、利子を支払うという構造があります。
市町村振興協会は、災害時等の融資を事業としながら、一方で基金の運用として、有利子で貸し付けを行ってきました。
市川市の実績で言えば、約13億円もの貸付を受けており、すでに支払利息は、約6千万円、償還利子にいたっては、1億円を超えています。
交付金として配布した額を会費として集めている以上、市町村は、交付金として配分された場合と比較します。
15億円の交付金がもらえないどころか、さらに1億円もの利子を市町村振興協会に支払っていることは市民感覚から言えば、どう考えても納得しがたいのではないでしょうか。
また、現在の市川市の未償還元金は10億を超えており、その多くが施設の新設増改築など、災害とは関係のないものに多く使われており、基金が災害時の融資のためというよりは貸金業に使われています。
これだけの額を災害時融資と関係なく貸付するのであれば、基金の必要も薄く、むしろ交付金として市町村に分配した方が使い勝手も良く、何より、利子を支払う必要がなくなります。
自治体の財政状況はどう考えても良い訳がありません。
県と市区町村との間に財団法人を挟むことの必要性を感じません。
ジャンボ宝くじ収益金の2割が全国市町村振興協会への納付金になっていること、振興協会自体の維持費、運営費などを考えれば、県から直接交付にすべきではないかと考えます。
自治体によっては、交付金として入れないことの問題を認識した都道府県もあるようで、一部を交付金として配布しているところもあるようです。
完全に基金をなくすという訳には行かなくとも、少なくとも一部を交付金として市町村に配分すべきではないかと質問しました。

質問の途中では、担当の財政部長からは、相変わらず、総務省と市町村振興協会のルールに則ってやっているとの答弁しかありません。
ことの状況を認識していないのか、担当部長では対応しかねるような問題なのかといったところでした。

しかし、最終的には、市長が答弁に立ち、交付金を市町村に配分することなどについて、「言ってる意味は正しい」とし、国政によるところも大きいとしながらも、「要望はしていきます」「会員だから声は出していく」との答弁と、また、予算決算に載らないことなどにも、「総務省からも指導を受けているけれど、反面から見ればおかしい部分もある」「振興協会と県に要望出していく」との答弁がなされました。

少なくとも、市川市からは、千葉県市町村振興協会に対して、交付金を市町村に配分することと、予算決算に計上することを要望することになったことは、大きな前進ではないかと思います。