語句の定義と、法との整合はしっかりと!

■語句の定義と、法との整合■
<提案者側の主張>
提案者は、現行条例にカタカタ表現が多いことを指摘し、分かりやすくつくり変える必要があったとしていました。
また、提案理由のところでも書きましたが、提案者は政府見解を提案の背景にしてきました。
<質疑で明らかになったこと>
実際に新条例案を見ていくと、カタカナ表現は、現行条例とほとんど変わらず、唯一なくなったのは、「ジェンダー」という言葉だけでした。
また、現行条例では、用語の意義を定めていたものを新条例案ではなくし、逆に抽象的な用語を増やしたことで不鮮明になりました。
とくに、新条例案を議論する際に最も重要である「男女の特性をいかし」や「適切に役割分担」「男らしさ、女らしさ」「家庭尊重の精神」「父性と母性」については、用語の意義を定めるべきと思いますし、少なくとも議論の場ではしっかり説明していく必要を感じます。
今回の一連の答弁では、こうした部分も含め、提案者はまったく答えてきませんでした。
議会の場において、非常に不誠実さを感じます。
また、質疑の中で、「男女共同参画法」との整合性についても議論がなされました。
「男女共同参画法」では、
「第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。  一 男女共同参画社会の形成 男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成することをいう。 二 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう。
第四条 男女共同参画社会の形成に当たっては、社会における制度又は慣行が、性別による固定的な役割分担等を反映して、男女の社会における活動の選択に対して中立でない影響を及ぼすことにより、男女共同参画社会の形成を阻害する要因となるおそれがあることにかんがみ、社会における制度又は慣行が男女の社会における活動の選択に対して及ぼす影響をできる限り中立なものとするように配慮されなければならない。 」
としています。
新条例案の「適切に役割分担」「男女の特性をいかし」は、まさにこうした部分に抵触する可能性があります。
法との整合性は、条例提案にとって最もデリケートな部分であり、もう少し丁寧な説明が必要です。
さらに、新条例では、附則の3で、「この条例の施行前に行われた前項の規程による廃止前の市川市男女平等基本条例に基づく措置がこの条例に違反していると認められるときは、市又は事業者は、速やかに、是正措置を講じなければならない。」とあります。
新条例が制定した場合、行政側にとっては、法との整合性を気にしながら、現行条例と新条例案との間で、新たな問題が生じる可能性もあります。
ここの部分は、明確にする必要があります。