「男女平等、共同参画」真剣に考えよう!

いよいよ昨日から、12月議会が始まりました。
初日の昨日は、朝10時から、発議15号「市川市男女共同社会基本条例の制定について」の質疑答弁。
15人の通告の中、この日は10人が質疑し、私は、この日の最後の質疑者となりました。
質疑は、賛成側、反対側それぞれの視点から行われ、論点もいくつか見えてきました。
この日の主な議論を上げておきます。
主なものとして
■提案理由について■
■プロセスと市民意見の反映■
■語句の定義と、法との整合■
についてあげておこうと思います。

■提案理由について■
<提案者側の理由>
まず、この発議15号を提案した理由は、
「平成11年6月国における男女共同参画社会基本法が制定され、本市においても平成14年12月市川市男女平等基本条例が制定された。その後、この法律をめぐって様々な議論が続けられ、殊にジェンダーフリーの用語をめぐって、国会議論の中で、男女共同参画社会は『男らしさ・女らしさ』の否定ではない、国はジェンダーフリーを目指してはいないとの政府見解が明らかになってきている。このため、現状例に流れる基本的な思想は、本市の今後の男女共同参画社会が求めるものとは相容れないものと判断し、ここに新たな条例を提案する。これが、この条例を提案する理由である。」
としています。
さらに、答弁の中では、「ジェンダーフリー」という言葉は、使う人や使い方によって、様々な捉え方があり、誤解が生じる可能性があるとした上で、答弁者は、ジェンダーフリーを「性の区別を一切認めないという暴論」とし、簡単に報告すれば、現条例は性差をすべて認めないもので、それが問題なんだとしていました。
また、提案理由にある政府見解は、福田康夫氏の話を持って上げていたことが分かりました。
さらに、賛成側からの質疑として、プロジェクトチームとして一緒に作ってきた議員から「検証が大事」との質疑があり、答弁者は、詳しい検証はできないとしながら、根拠として、自民党のプロジェクトチームが3,520の実例が問題として挙げられているとしていました。
<質疑の中で明らかになったこと>
これに対し、確かに、ジェンダーフリーの用語については国会で議論はされたが、これは、男女の性差を一切否定するものとの誤解によって生じた議論でした。
むしろ政府は、第2次男女共同参画社会基本計画とし、2020までの施策の基本的報告閣議決定し、「今までの計画といささかも変わることなく、さらに推進すべく・・・」としていくと10月に言っています。
この際、ジェンダーという言葉には注釈が付きましたが、これは、誤ったジェンダーフリーの誤解を生じないように明確にしたものです。
市川の現行条例である「男女平等基本条例」は、男女を中性化しようというものではもちろんなく、むしろ、ジェンダーについては「生物学的な性差とは別に、男女の役割を固定的に捉える社会的、文化的又は、経済的に培われてきた性差をいう。」と定義しています。
少なくとも国の「男女共同参画社会基本法」と同じ方向だと思います。
このことを含め、皆さまにも是非一度条例を読んでもらえればと思います。

次に提案側が全廃して新条例を作る必要性の根拠としてあげた過激な事例として上げた3,520の事例についても、国会内での質問で検証は行っているのかとの質問に対し、「調査を行っているとは思うが詳しくは山谷さんから」と安倍晋三氏が答弁した後、山谷えりこ氏は答弁していません。
昨日の質問者が、自民党に問い合わせたところ、「検証は行っていません」とのことだったと言います。
さらに、3,520すべてが実例ではないことが明らかになりました。
こうした事例の県別として上がってきている事例の合計は1,214件であり、この中には自民党への単純な意見もあれば、むしろ自民党のジェンダーフリー反対派に対する批判までも含まれていると言います。
事例そのものについても、こうした事例はいないというものや、誤解もあったということも明らかになっています。
しかも、性教育や、ジェンダーフリー教育との因果関係が示されているものはゼロ件でした。
過激な性教育やジェンダーフリー教育によって、様々な行き過ぎた事例がおきていると言うが、一つ一つ検証したのか、また市川でも現状例のままだと起こるという具体的な条文とその関係性について答弁を求めたものの応えはありませんでした。
<感想>
この日の議論から言えば、今回の発議15号の提案理由である
「性差をすべて認めないと言うのは行き過ぎだ」という指摘は、現行条例でもそんなことは言っていない。
「政府見解」は、むしろ現行条例の方が近い。
根拠とした「実例」は、実例としての実態が定かでなく、因果関係が見られない。
ということになってしまうと、提案理由自体が崩れてしまうことになります。
提案理由がない発議や議案はありえるわけもなく、少なくとも論理的には、提案者はかなり厳しいところまで追い詰められたように思います。

質疑に対して、ほとんど答弁しない状況、昨日の議案質疑様子を見てもらえば、市川市議会のレベルも分かるのではないかと思います。
是非、皆さまも議会の状況を「http://www.city.ichikawa.chiba.jp/gikai/broadcast.htm」から見て頂きたいと思います。
ちなみに私は「午後分2」の最後です。

時間がなくなったので、残りは、また後で報告します。