アメリカの中間選挙を見て思う・・・

7日投開票された米中間選挙は、94年以来12年ぶりに民主党が上下両院とも過半数を奪還しました。
下院(定数435)では、現状、民主党229、共和党196で圧勝、民主党はさらに議席を増やす勢いです。
上院(定数100)でも、小差の1州で開票作業が長引いていますが、非改選を合わせて、共和党49、民主党51(民主党系無所属2を含む)となり、民主党が上院でも過半数を確保することが確実になりました。
二大政党制のドラスティックに変わる可能性を目の当たりにした感じです。
個人的には、マイノリティの意見を反映するためには、多政党性の方が良いのではないかと考えていて、二大政党制は、その前段で、政権交代を行うための移行期間のものだと認識しています。
しかし、政権交代の必要性という意味では、アメリカ以上にその必要性を強く感じます。
今回の中間選挙は、争点がまさにイラク戦争そのもののあり方であり、アメリカ中心に動いてきたこれまでの流れを止めると同時に、右傾化する世界の流れに歯止めを打った格好にもなります。
アメリカ国民の民度が示されたように感じます。
政治の行き過ぎた状況に対して、歯止めをかけるのはやはり市民の皆さまの力なんだと確信しました。
一方で、日本の現状を考えた時に、私たち民主党は、アメリカのイラク戦争と同等の争点を持ち合わせているのかと考えさせられます。
国内においても、北朝鮮の問題があります。
拉致問題、ミサイル問題、核実験の問題と緊迫した状況の中で、どういう対応をとるかは、突きつけられた現状だけでなく、将来も見据えた上で、判断する必要性があります。
少子高齢社会を向かえ、さらに加速する中で、年金問題も含めた社会保障の問題もあります。
高度成長の中で作り上げてきた終身雇用の制度は崩れつつあり、働き方や生き方そのものまでが多様化してきました。
こうした多用なライフスタイルやワークスタイルに対して、制度整備もしていかなければなりません。
ただ、国政の状況をメディアを通して見ていると、どうも場当たり的な対応のように見えてなりません。
最近話題になっているイジメの問題や履修不足問題をとっても、その問題の解決をそのものだけを対応していても、背景にある構造は変わりません。
この国の将来をどう描くのか、そのビジョンを明確に示すことの必要性を感じます。
将来の国のかたちと、将来の国を担う人材をどうイメージし、どう育てていくのかを考えていく必要性があるのではないでしょうか。
国のかたちという意味では、これまで中央集権で行ってきた政治構造そのものも、地方それぞれの独自性に任せる地方主権国家への転換も考えなければならないと思います。
右肩上がりの高度成長期には、国全体が一つの方向を向いていることの意味がありましたが、成熟した社会状況の中にあっては、多様化した市民の皆さまのニーズに応えるためにも、できるだけ市民の皆さまの近くで、できるだけ皆さまが参加できるかたちで物事が決定される仕組みを創ることの重要性を感じます。
細かい政策を挙げれば、変わって欲しいことは沢山ありますが、市民の皆さまのこうした一つ一つの不満に対して、政治は変わるかもしれない、この政党に任せたらこう変わるんだと、国民の皆さまが期待と夢が持てるような政党になることが、政権交代への近道なのではないかと思います。
アメリカは、一つの答えを出しました。
日本の国民の皆さまにも答えを出して頂くためにも、その選択肢をしっかり創っていかなければならないと考えさせられました。