感染症対策 実験施設と医療機関

感染症に関する補足です。
コメントもあったので、調査および先日視察した市立泉佐野病院感染症センターに問い合わせて分かったことを載せておきます。

感染症に対するものとして、実験施設と、医療機関とがあります。

前者について言えば、微生物(ウイルス・細菌など)の危険性を示すものとして、BSL(バイオセーフティレベル)があり、BSL-1~BSL-4までの4段階に分けられ、そのレベルに応じて適切な実験施設を作ることとなっています。
BSL-4施設は、病原体が外部に漏れないよう、厳重に封じ込める能力を持つ実験施設であり、国内には国立感染症研究所があり、国際的にも最高級の安全性が確保されているが、近隣住民の反対などにより、やむを得ずBSL-3レベルの施設として運用しているそうです。
このため、エボラ出血熱などBSL-4が必要な病原体は国内で扱えず、診断薬やワクチンの開発は不可能ということです。
ただ、新型インフルエンザの流行や生物テロへの警戒が国際的に高まる中、遅れていた日本の感染症対策も、危険な病原体を安全に扱えるBSL-4施設の稼働に向けた条件整備に、政府も取り組み始めているようです。
稼働が凍結されている既存施設にこだわらず、新施設の建設も視野に入れて立地条件を3年以内に明確化、密封容器内を手袋で操作する旧式施設でなく、大型動物の実験も可能な「宇宙服型」を想定し早期稼働を目指すほか、実現までの代替手段として、海外機関との連携も強化し、危険な感染症が日本で発生してしまった場合、患者の血液などの分析を依頼するほか、研究者も派遣し、稼働に向けた人材育成を進める予定だそうです。

一方で、医療機関については、先日ブログにも書いた通りです。
特定感染症指定医療機関では、1類感染症である、エボラ出血熱、天然痘などはもちろん、危険性の高い新感染症が発生した場合にも対応できるようになっているそうです。
そういう意味では、実験施設ではBSL-4施設でしか扱えないものまでも、医療機関では対応できるまで整っていると捉えることもできそうです。
ただ、課題もあるようで、先日も触れましたように、特定感染症指定医療機関は3医療機関8床しかないという現実。
さらに、市立泉佐野病院では、感染症の専門医がおらず、実際には患者さんによって、呼吸器系であったり、消化器系であったりと、担当課で対応しているのが現実だそうです。
この辺にも解決の余地がありそうです。
実験施設と医療機関の連携の重要性を感じ、問い合わせましたが、医療機関の方々でも把握していないようでした。
これもまた今後の課題だと思います。
今後もさらに調査していきながら、国の対応についても考えて行きたいと思います。