医療問題のこれまで<国府台病院編>

その後、国府台病院後継医療期間が白紙に戻ることになります。
以下は、その際に書いた活動報告をベースにしたものです。

6月29日(木)の産経新聞に「疑惑の払い下げ撤回」「厚生省天下り先」「千葉の国立病院」「国会で再三追及」の記事が掲載されました。
記事の内容は、「厚生労働省は28日、昨年秋から公募による譲渡先選定を進めてきた国立精神・神経センター国府台病院(千葉県市川市)の払い下げを、白紙に戻すことを決めた。同病院の払い下げをめぐっては、厚労省が公募前から特定の学校法人への譲渡を事実上決めているとの疑惑が国会質問などで指摘され、決定が先延ばしされていた。譲渡先と指定された学校法人には、旧厚生省の元事務次官ら少なくとも7人が天下っており、譲渡価格も「不当に安く設定された疑いがある」といわれていた。・・・」といったものです。
この件については、以前からこうした方向に進んでいることを、把握していて、市の職員にも、国では大きな問題になる可能性があることを指摘していました。
6月議会で医療問題をこのタイミングで行なった理由の一つがこの問題があったからです。
質問の中では、国府台病院の後医療の役割と今後の予定について確認に留まったのは、この問題は、あくまで国マターの問題だったからです。
しかし、今回の出来事で状況は少し変わってくるのではないかと思っています。
これまで、この国府台病院の後継医療の問題については、精神神経センターが一元化されることに伴い、国府台から撤収することになり、国がこの土地を民間の病院に払い下げを行なうというものでした。
基本的には、国の土地を国が売るというもので、市で判断するものではないという行政側の判断です。
ただ、精神神経センターと言えど、国府台病院は、地域の医療を支えてきた要素もあり、入院患者も含め、後継医療機関に対しては、こうした地域医療が担保することを国側に要請していました。
ただ、市川市の医療全体や、都市ブランドを今後どう考えていくかといった都市計画から考えると、むしろ市からもアイデアや要望を提示していくことの必要性を感じます。
今回のこの報道を受けて、当然、行政側としては予想だにしなかった状況に戸惑っているようですが、こうした状況を逆に好機と捉えて、市側でどうすべきか考え要望していくべきではないかと思います。
一般質問の中で、医療問題全般から市川市の課題について指摘し、今、市に何が足らないのかしっかりと把握し、市のあるべき医療のビジョンを立てるべきだと指摘しました。
3次救急の問題、市立病院の今後というのが、今後の大きな要素です。
国府台病院の跡地利用を市川市でフリーハンドで行なえるというのであれば、私には2つのアイデアがあります。
一つ目は、跡地を市で取得し、市立病院を国府台につくるというものです。
現在、浦安市川市民病院という病院があります。
病院ができた当初は、この地域の医療を支える大きな必要性がありました。
しかし、民間の様々な医療機関が出来てくる中で、その役割も変わってきました。
市川市から見れば、市川市からもお金を出しながら、なぜ、浦安市にあるのかという点があります。
逆に、浦安市から見ると、実際には市川市民の患者のほうが多いという人もいます。
両市ともが、正直に言えば、自分の市の中心に市立病院を移転させたいと思っている部分があると感じます。
建物の老朽化を考えても、こうした問題は近い将来必ず突きつけられます。
そう考えれば、今回の機会に、市が取得し、市営病院化するということは、決して悪い判断ではないと思います。
3次医療についても、これまでは、歯科大市川病院の2.5次に上乗せ助成でという1つの選択しかなかったところにもう1つの選択肢をつくることになるかもしれません。
2つ目のアイデアは、どうせ後継医療機関を決めるのであれば、東京医科歯科大病院を誘致してはどうかというものです。
国府台は、千葉商科大学、和洋女子大はじめ大学や高校、中学など教育機関の集まるいわゆる学園都市でもあります。
国府台病院跡地の斜向かいには、東京医科歯科大の国府台キャンパスがあります。
このキャンパスとの連携を考えれば、病院の誘致と同時に、大学の誘致も図れるのではないかと思うのです。
医療の場合、もちろん行政側の対応も重要ですが、一流の医療機関があるかどうかといったように、医療機関に左右される部分が大きいのが現実です。
市全体から見た医療計画からも、一流の病院が来てくれることによる医療におけるメリットは計り知れないものと考えます。
しかし、一方で、医療機関の誘致には、莫大なお金がかかると言われています。
市川の場合、大きな土地を用意するすることは難しく、今回の機会を逃した場合、20年、30年というスパンで次は来ないと思います。
こうしたタイミングだということを、しっかりと認識した上での対応が必要だと思います。
また、都市ブランドという面からも、病院誘致による医療面での価値の向上はもちろん、同時に大学誘致を図ることができれば、学園都市国府台の価値を高め、さらなる付加価値を導く可能性もあります。
市川という都市の将来を考え、20年30年というスパンで都市のビジョンを創っていく役割を果たして生きたいものです。
日本一の地方自治体、世界レベルでも価値のある都市にしていきたいですね。